関電不動産開発(大阪市)は30日、大阪市福島区にある関電病院の駐車場跡地に建設する超高層マンション「シエリアタワー中之島」の詳細を発表した。新駅や医療拠点の開設が計画される同地域の利便性を生かす。隣接する大阪中之島美術館とも連携し、入居者が無償で展示会に入場できるサービスなども提供する。
シエリアタワー中之島は地上46階建てで、令和8年2月の竣(しゅん)工(こう)を予定。堂島川に面し、6年に開設予定の再生医療の研究・開発施設「未来医療国際拠点」や、13年に開業を予定する新線「なにわ筋線」の中之島駅(仮称)にも隣接する。
関電不動産開発は、大阪中之島美術館と協力し、入居者向けに新サービス「ART&CITYプログラム」を提供。同美術館で開催される企画展や特別展に入居から2年間、原則無償で入場できるほか、美術を学ぶプログラムなどにも参加できる。さらに1年間は、美術作品のレンタルサービスを無償で受けられる。
30日に大阪市内で会見した関電不動産開発の藤野研一社長は「中之島は従来、オフィス街との印象が強かったが、マンション開発も徐々に進んでいる。新駅の開業に合わせ周辺地域の開発がさらに進む見込みで、それらにも積極的に参加していきたい」と語った。