不動産に関するニュース
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傑作コメディー「テルマエ・ロマエ」は住まいの真理を学ぶ高度な教科書である
主人公は浴場専門の建築家
主人公、ルシウス・モデストゥスは、古代ローマ帝国の浴場専門の建築家(テルマエ技師)。建築家として“壁”にぶち当たっていたルシウスはある日、現代日本にタイムスリップ。漫画家志望の真実と出会い、日本の洗練された風呂文化に衝撃を受ける。ルシウスはタイムスリップを繰り返すなかで、古代ローマで斬新な浴場を次々と実現。時の皇帝ハドリアヌスからも信頼を寄せられるようになる。そこから始まる新たな苦悩とその克服が物語の核心だ。
この作品の最初の名セリフは、冒頭のシーン。役名もない老人のこの言葉だ。
「君の考えるテルマエはもう古いんだよ」──by 老人
エリート建築家ゆえの葛藤
老人はどうやら浴場の運営者らしい。ルシウスは、その老人から「時代遅れだ」と言われ、設計担当を外されてしまう。建築家にとって「時代遅れ」は最もきついワードだ。ルシウスはとっさにこう返してしまう。
「私は現代のローマが忘れかけている古き良き時代を再現しようとあえてこの設計にしているんじゃないか」
だが、それは保守的であることを認めていることにしかならない。ルシウスは失意の中で流行の浴場に入ってみるが、飲めや歌えやの大騒ぎで、やはり落ち着かない。
「湯の中に入るしか、静けさを感じることができないなんて…。派手なテルマエがもてはやされるこの現状を打破できるような、斬新な発想さえ思いつけば……」
オールラウンダー型の建築家であれば、浴場の仕事を外されたら店舗でも住宅でも設計すれば生きていける。しかし、浴場の専門家は、そうはいかない。「設計が古い」は「建築家失格」を意味する。ルシウスはアテネで建築を学んだエリートであるがゆえに、建築への思いが強く、安易に流行に合わせることができないというのもよく分かる。
「迷う」のは褒められたいから?
ルシウスは現代日本にタイムスリップし、真実と知り合って、さまざまな日本の入浴技術を知る。そのおかげで、次々と話題の浴場を設計するようになるも、それが「真似」ではないかと悩む姿にも、リアリティーがある。
「みんな勘違いしてるんだ。私は見た物を再現しただけで、私が考えたものなど1つもないんだ」
評判が皇帝ハドリアヌスの耳に届き、ハドリアヌスから大きな仕事の依頼を受ける。しかし、自分が信頼していない次期皇帝候補のケイオニウスがリーダーとなるプロジェクトであるため、それを断ってしまう。
「私はテルマエ技師に誇りを持ってる。自分の意に反してまで、風呂を造ることはできない」
それでも、いろいろあってルシウスは皇帝ハドリアヌスの信頼に応えるテルマエを提案し、実現する。その建設過程で、日本人の働きぶりを見てルシウスがつぶやくこのセリフもいい。
「彼らには自分の名誉よりも、優先すべきことがあるというのか」──by ルシウス。
自分の設計が真似だとか担当者が駄目だとか思い悩むのは、結局のところ「誰かに褒められたい」という気持ちが最優先になってしまうからなのだ。建築の真理はそんなことではなく、シンプルに「人を幸福にすること」なのだとルシウスは気づく。なんて深いメッセージ。
最大の名言は皇帝の言葉
このように名セリフにあふれたこの作品だが、一番、心を打たれたのは、皇帝ハドリアヌスのセリフだ。
「テルマエとローマの在り方は似ている。広ければいいというものではない。派手であればいいというものでもない。安らげる場を与えてこそ、人々の幸福につながる」──by ハドリアヌス
これも、「発注者の意識の高さが優れた建築を生む」という真理を物語っている。ハドリアヌスは実在した第14代ローマ皇帝で、今日まで残るパンテオン神殿の再建を行ったほか、多くの造営事業を実行した都市プランナーでもあるそう。素敵。。
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