東京都台東区にあるタワーマンションでは、どの物件が人気なのか? 人気のタワーマンションの価格や上昇率を調査し、ランキングを作成した。（データ提供:マンション情報サイト『マンションレビュー』） 

台東区のタワーマンション価格ランキング・トップ3

　「タワーマンション」とは、どんなマンションを指すのだろう。実は、タワーマンションに決まった定義はない。建築基準法では、高さ60m以上の建物を「超高層建築物」とし、タワーマンションはこの超高層建築物を指すのが一般的。 　高さ60mは、建物にすると20階建て相当になるため、通常20階建て以上のマンションを「タワーマンション」と呼んでいる。

　2000年代、都心部では次々と街の再開発が行われ、同時に多くのタワーマンションがつくられるようになった。 　現在でも都市部の駅近など好立地を中心に、大規模なタワーマンションの建設が続いている。ただし、その数は近年減少傾向にある。 　東京都台東区では、調査対象となるタワーマンションは10物件あった。まずは、その中で価格が高い上位3物件を見てみよう。

　台東区のタワーマンション価格1位 「ブリリアタワー上野池之端」　台東区のタワーマンションで最も価格が高かったのは、「ブリリアタワー上野池之端」。最寄り駅は東京メトロ千代田線湯島駅で、徒歩4分とアクセスの良い場所にある。 　「ブリリアタワー上野池之端」は、2019年に上野恩賜公園と不忍池の目の前に建てられた高層マンションだ。36階建て、総戸数361戸、間取りは1LDK～3LDK。マンション内にはフィットネスルームやスカイラウンジが完備されている。 　最寄りの湯島駅以外にも、東京メトロ銀座線上野広小路駅・都営大江戸線上野御徒町駅から徒歩8分。JR山手線や京浜東北線ほか複数路線の乗り入れのある上野駅まで徒歩10分という好立地。通勤通学のほか都外への移動にも便利な場所である。

台東区の特徴は?

台東区・上野不忍池とタワーマンション（出所：PIXTA）

　台東区は東京都の北東部に位置する、23区で最も面積の小さい区だ。江戸時代から続く最も古い街の一つで、浅草にある浅草寺は建立から1400年もの歴史がある。 　浅草エリアには、雷門・花やしき・かっぱ橋道具街など有名な観光スポットがあり、国内外から観光客が多く訪れている。 　上野・御徒町エリアには上野恩賜公園や不忍池など自然豊かな場所があり、子供から大人まで楽しめる施設が多い。 　繁華街や観光スポットが多い印象だが、観光地から少し外れると閑静な住宅街が広がり、下町ならではの商店街も点在する。歴史の古い街ならではの老舗も多くあり、生活しながら歴史を肌で感じられる、現代と歴史が調和した街。