2025年4月に開幕する大阪・関西万博の会場に設置されるシンボル建築「大屋根リング（Grand Ring）」が、このほど完成しました。世界最大の木造建築としてギネス世界記録に認定されたこの構造物は、万博会場をぐるりと囲み、来場者に快適な移動空間と絶景を提供します。

万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもと、サブテーマである「多様性の中の調和（Unity in Diversity）」を象徴。来場者の交流を促し、自然・文化・人をつなぐ架け橋として機能します。

建築家・藤本壮介（Sou Fujimoto）による設計で、敷地内を巡る回遊ルートとなっており、雨・風・日差しを避けながら快適に移動できる空間を提供。

再生可能な木材（杉、ヒノキ、スコットランド産マツ）を使用し、釘を使わず木のみ使用している大屋根リングは地産地消と環境負荷の軽減にも配慮されています。

屋根の上を歩ける「スカイウォーク」からは瀬戸内海も一望でき、まさに空を歩く体験ができること間違いなしです。

万博閉幕後は解体される予定でしたが、北側200mを保存する案や、南側600mをレガシーとして保存する提案も出ており、今後の対応にも注目です。